ゴルフ会員権の購入を悩んでいる方に特におすすめします

ここで言うsingle golferとはハンディ一が一桁のゴルファーのことではありません。
ご存知の方も多いと思いますが、セントアンドリューズのオールドコースをプレーするにあたり当日に発生する空き枠に入れてもらう為に当日の朝始まる受付に並ぶという方法があります。
シングルゴルファーとはこの空き枠を目指して1人ずつ並ぶゴルファーを指します。

加賀屋ご縁の皆様、日頃お世話になっております。
C隊長です。
前田社長とは2回のリンクス巡礼など種々ご一緒いたしまして誠に僭越ながら隊長を仰せつかっております笑。

しかしながら今回は他の隊員笑の同伴もなく単独にて現地10泊のスコットランドリンクスツアーを敢行して参りました。

ことの始まりは前田社長はじめ他の皆様とともにリンクスを訪ねている長年の友人たちが本年6月ついにオールドコースをラウンドし、やっぱりあそこを回らずには死ねない、素晴らしいコースだった、と口々に絶賛し背中を押されたことでした。

セントアンドリューズの街自体は2度ほど訪ねておりましてゴルフがプレーされない日曜日に前田社長と1番2番17番18番ホール辺りを散策したこともありますが、これまでの印象から他にも魅力的なリンクスが山とあるなか今や予約が大変難しいオールドコースをプレーするのは後回しでもいいかなと考えておりました。

今回の主目的はオールドコースのラウンドですが万が一に手ぶらで帰るわけにも行きませんので笑、付随して事前に6コースほど予約を入れて9月17日に羽田を発ちました。

9月後半のエジンバラ空港の空気は冷たくワクワク感と同時にこの先しばらくこの冷たい風の中を独りきりかと寂しさも覚えました。

レンタカーはfiat500。前回のアイルランドでも苦労したマニュアル仕様です。
オートマ車がかなり割高だったので背に腹は変えられず笑。
非力でしたね~笑
ダッシュボードに携帯電話をセットしgoogle mapだけを頼りにトータル700マイルほど走りました。やはり苦労しました笑。

Southerness, Western Gales, NorthBerwick, Gullane No.1, Montrose, Elieと回り9月24日の午後いよいよセントアンドリューズの街に入りました。
ニューコースやジュビリーコースなら当日予約無しでも回れると聞いておりましたので、オールドコースの1番ティーから徒歩3、4分の宿を三泊取りました。今どきらしいB&Bで、玄関扉に暗証番号を押すキーがあるだけでレセプションはありません。暗証番号は事前にメールで知らされてます。玄関を開けてメールに記されてた部屋番号の前に立つと部屋の扉には鍵が掛かっておらず開けると整えられたベッドの上に部屋の扉のキーが置いてありました。
朝食時はスタッフがいてサーブしてくれました。
部屋に荷物を置き 街に出てチャイニーズで軽い晩飯を取りました。話には聞いていたもののビールと焼きそばで26ポンド、、5000円 円安悲し。
通りにはセントアンドリューズ大学の学生とおぼしき若者が大勢歩いてました。
部屋に戻り目覚ましを午後11時半にセット。時差ボケのせいもあり即入眠。

事前にいろいろな方から情報をいただきました。ありがとうございました。かつては早朝4時5時くらいに並べばOKだったが、最近は2時3時らしいとか、いやいやそれも怪しいらしいなどお聞きしてましたので、深夜12時過ぎに宿を出て12時10分にオールドコースのスタート小屋、といっても結構立派な建物で現地ではpavilion と呼んでました、ま、おんなじ意味ではありますが、に到着。そこそこ深いというか長い軒先の下に日本とは違ってきっちりとではなくなんとなくだらけた笑様子で列が出来てました。みたところ一桁台かと思いきや側面の軒先にも数人いて結局14番目でした。一番乗りは午後8時だったらしいよと私の横にいた8番目だというノースキャロライナから来た人が教えてくれました。ちなみに彼は午後10時に列についたそうです。私は運良く軒先のベンチに座れたのですが、ベンチは3人掛けが四つくらいしかなく寝袋やキャンプ用の折りたたみチェアなどを用意してない人はコンクリートの地べたに座ることを余儀なくされてました。明け方の気温は11度くらい。風も吹いてましたので皆さんダウンやブランケットなどで防寒しておりました。私もダウンの上にフーディ着込みましたが寒かったです。また、軒先に居られるのは私の番くらいまでで、その夜は大丈夫でしたが、雨の場合の用意も必要だなと思いました。というか、雨が降ったら退散かも知れません。
受付開始は午前7時でした。夏場の夜明けの早い時期は午前6時らしいです。順番に名簿に名前と携帯番号を記入して一旦宿に帰りました。回れそうな場合30分くらい前に携帯に電話が入るシステムです。部屋でチョロチョロしか出ない、けどもとりあえずは温かいシャワーを浴びてひと心地つきちょうど朝食も始まったので温かいコーヒーをいただき軽く仮眠とベッドに入ったものの気が気ではなく笑10時前にパビリオンに向かいました。すると、ちょうど電話するところだったよ30分後くらいに回れるよと。思わず心でガッツポーズしました笑。
ティーオフは10時35分くらいでした。なんとR&Aメンバーのご夫婦二人の組に14番目の私と15番目のセントルイスから来た米国人が入る形でした。
あとで聞いたところその日は28人中20人が回れたそうです。
私の記憶では20番目は午前2時半くらいに列についてました。

背中を押してくれた友人の言う通り、オールドコースの真髄は3番以降に待ち受けてました。神が作ったとはこのことかと、えもいわれぬアンジュレーションが眼前に広がります。携帯のカメラでは納められない曲線美が続きます。
まさに絵にも書けない美しさでした。

翌日は休憩し翌々日ニューコースを回りましたが、違いは歴然でした。

こうして首尾よく念願叶いオールドコースをプレーし帰って来れましたが、深夜寒風のなか7時間よく待ちました。自分で自分を褒めてやりたいです笑。もう一度やれと言われても無理です笑。

その他に回ったコース、どれも素晴らしかったですが、6月にオールドコースをプレーした友人に強く薦められ初めて回ったElieがとりわけ印象深かったです。
リンクス博士のKさんに薦められ最終日離陸前に予定外だったマッセルバラに行きつつも時間足らずでラウンド出来なかったのは残念でした。

最後に、North Berwickで偶然にも同じ組になったトロント在住の日本の方、Tさんとの出会いはこの旅の1番の宝物だったかも知れません。


このツアーを無事に終えることができたのも背中を押してくれた皆様や現地からの私の連日のLINEやメッセンジャーにご対応くださった皆様のおかげです。
改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

 

 

掲載日:2023年10月20日