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　大いに物議を醸した東京2020オリンピック（2021.07.23～08.08）・パラリンピック*（08.24～09.05）が当初予定より1年遅れて、パンデミック最中ほぼ無観客で開催されました。歴史上大変稀有な大会になりました。私はゴルフ競技に限定して（7/29～8/7）ボランティアに参加致しましたところ、小学校時代、夏休みの課題をまともに出したことがないことを思い出しこの際反省の気持ちを込めて、小学校時代に遡って、夏休みの課題を提出します。
　
　ボクは三年前に頑張って応募した努力が実り、ゴルフ競技のボランティアの一員になれました。ゴルフ競技会場が決まったことを知ったボクの近所のオジサンGの話では、そこは凄く立派なゴルフ場だそうです。でも、日頃から色々と難しいことを考えているもう一人のボクの近所のオジサンSは、“女性が入会出来ないような倶楽部を会場にするのはオリンピック会場にはふさわしくない”と言って怒っていました。

　ボクの仕事内容が知らされたのは今年5月、その内容にビックリ！だって涼しいクラブハウスの中にいて、世界中からやってくる男女計120人の選手たちのお世話をするというAdministrationだったから。オリ・パラ全体のボランティア要員は約5万人、そのうちゴルフ競技は千二百人、更にそのうちAdmiは5、60人程度という少数なので、涼しい屋内で、世界で有名なゴルファーたち（原則各国代表2名だけ）と直接会えるなんて凄すぎる！と有頂天になりました。このAdmiの配置は更に、ⅰ）選手たちの入場時PCR検査受付、ⅱ）館内案内、ⅲ）キャディーバッグ預かり、ロッカーキー受け渡し、ⅳ）IGF*レジストレーション時のautographお願い及びheadshot photo撮影誘導というのに分かれていて、ボクはこのうちⅳ)担当になりました。
　そのおかげで、個人的に貰ったゴルフボール三個・サイン20名ほど（その2週間後開催の全英女子オープンで優勝したノルドクビスト選手含む多くの選手のサイン）のほか、なんとイタリア選手団からはイタリアチームの公式帽子も貰いました。（Colombotto Rossoさん、Molinaroさん、Matteoさんありがとう！）これらはボクの生涯のお宝、誰にもあげないからね！
朝4：30倶楽部に集合というシフト（お陰で朝2時半起床！）、毎日PCR検査受けさせられて大変だったけど（ヨダレって朝早くから沢山出ない！） “ヤッターマン*”な気分なのでした。

　クラブハウスにいるのが飽きちゃったので、後半は選手たちの練習場（DR、AP、BK）でのお手伝いをしたいって偉い人に駄々をこねたら、なんとすぐにイイよって言われてまたビックリ！仕事はとても簡単で、選手の練習打席のネームプレートを、選手が入れ替わる度に差し替えるだけ。そんなわけで世界的選手たちの真後ろ1メートルの距離で、しかも普通ではあり得ない男女同一機会でほぼ一堂に、球筋をナマで観たんです。DRではボールは驚くほど遠く、真夏の青い空を飛んでいきました。
　午後は無観客の中お気に入りの選手をコース上で追っかけ観戦しました。
　
　そんなことを微に入り細に入り、近所のオジサンGとSに毎日公園で興奮しながら報告しました。ボクの夏休みの課題には上記の体験のほか近代オリンピック史の勉強もあったけど、その背景にあるらしい近代史がボクにはあまりよくわからないので途中でやめてしまいました。でもその代わりオジサンGとSに色々教わった気がします。
オジサンG「コロナ渦中でもスポーツを通じて世界が一つになって世界平和を希求って感じっていいのう～」
S「スポーツとオリンピック憲章の崇高な理念との間には何の関係もないじゃろ。元々スポーツは暇→遊びから生まれた。ゴルフだって元々羊飼いがウサギの巣穴に石ころを入れる遊びだったじゃろ？。しかも五輪憲章には個人・団体間の競争って書いてあるのになんで各国のメダル数を比べるんじゃ！国旗掲揚・国歌演奏もおかしいだろ。
　オジサンSはそのほか延々と、祝賀資本主義、極めてJet-settingなオリンピック貴族、ナショナリズム、SDGS WASHとか過剰開発（そしてこれは温暖化だけじゃなくて自然界侵入によるパンデミックとも関係するらしい）とか、凄く難しいことを言ってましたが、この辺は夏休み明けに頑張って勉強しておきます。
　でもオジサンGも負けじと曰く、「準備期間中に物議を醸した諸問題、つまり商標盗用疑惑から始まって、JOCトップの女性蔑視発言での辞任、身障者いじめの過去を自慢した、開会式楽曲の作曲者の辞任、開閉式ディレクターが過去にホロコーストを揶揄していたことが原因で解任された等のJOCの問題オンパレードも、オリンピックという機会があったからこそ炙り出されたのじゃ！オリパラ以外にこんな機会はなかろう。悪いのは近代オリンピック精神じゃなくてその運営方法。開発を延々と続けるのはもう限界だから開催地をアテネに固定化すればいい」と。いろんな人から聞いたことがある案だと思ったけど、その収益は世界の貧困解消といろんな差別解消教育に充てるべし、というオジサンGの妄想は、ただの暇なゴルフオジサンの割にはとても良いと感じました。
　イタリア水泳界の大スターFederica Pellegriniさんがこの東京2020オリンピック直後、IOCの偉い人の一人に加わったらしいです。Pellegriniさんは現役時代からのボクのファンということもあって、是非オジサンGの妄想を叶える方向で頑張って欲しいと思いました。