日本の平均寿命は男81,1歳、女87,1歳です。健康寿命は男72,7歳、女75,4歳である。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活を制限せずに過ごせる年齢を言う。
健康寿命がこんなに低いのかと思うが、健康でない人は家に閉じ籠っているから分からないのであって、ゴルフ場や体育館で出会う人は健康面のエリートに他ならない。
121回では、私は本当の高齢ゴルファー対象にゴールド・ティの設置を訴えた。
全人口の約10%が80歳以上が占めている現状から数は少ないが、90歳近いゴルファーが少なからずいる筈だ。
私は、90歳なのに驚異的な元気さを誇るゴルファーを身近に知っている。
近年、仲間に入れて貰ったグループには2人の90歳が居る。
AさんBさんとも耳が遠くて正常な会話は難しいが、歩く速度は早く、動作がテキパキしているので、同伴プレーにまったく支障がない。
Bさんは、競技ゴルフに出るため85歳を過ぎてから、高い名義変更料を支払って正会員に入会された。月例等の競技会に欠かさず参加していたが、遂に先日の秋分の日杯で優勝された。
スコア93、ハンディキャップ26、ネット67の5アンダーで堂々たる優勝を成し遂げた。
ゴルフ練習場で知り合ったCさんは、85歳で所属クラブを変更して別のクラブに入会した。
このクラブは会員優先の運営なので高齢会員が多いと聞いています。
遠方までレッスンを受けに行くだけでなく、研究熱心なのです。大きなスマホに自分のフォームと女子プロのフォームを重ね合わせて比較・研究している。25年来スポーツジムに通い、鍛えているだけあって年齢の割には力強い球を打っている。奥様が病弱なので、家事・買い物をこなしながらゴルフに没頭しておられる。公式競技でエージ・シュートを達成すると意欲満々です。
彼は95歳までゴルフを続けると意気軒高。
同じく練習場で知り合ったDさんは、昔から飛ばないが真っすぐ打てるのが特長です。
未だにほぼ毎日練習場へ通っているが、球筋は全く変わらない。狭くて短いコースがホームコースなので、彼には適している。エージ・シュートを目標としている。
以前入っていた同好会にもお元気な仲間がいる。
Eさんは一般道を1時間かけて自分で運転してコンペに参加しています。
ショットは安定しており、常に90台である。100を超えないのは立派です。
耳も難聴ではない。但し、酒は一切飲まない。
この5人に共通しているのは、健康だけでなく、熱心で向上心が強いことです。
「ゴルフは健康のため」との言い訳をせず、競技指向なのです。
私はこの先輩達を目標に、90歳までプレーできれば最高なのですが・・・
これだけは神様でも分からない。
この原稿を点検のため手元に置いていたら、花屋のオッちゃんから「90歳までラウンドを続けて下さい」との激励メールが入った。考えることは同じです。
ゴルフ練習場でも卓球大会でも、殆どの場面で私は最年長に近い存在です。
ゴルフはメロメロですが、卓球はそれなりの成績を残しています。
令和7年10月3日 渡 若造