渡若造、遂に満86歳になってしまいました。メデタイより哀しい、が本心です。
最近は毎回、スコアにならない、飛ばない、アイアンを打てない、視力が落ちグリーンを読めない等々の嘆き節が続いています。
だが、幸いなことに健康だし、車の運転ができるのでゴルフを続けています。
この度、誕生日記念に泊りの遠征ゴルフを敢行しました。
ゴルフ練習場の隣打席で打っていて、知り合いになった78歳の友人を引き連れての遠征です。2人だけのプレーは面白くないので、数年ぶりに一人予約欄で3人目・4人目を募り、1組成立しました。
Aゴルフ場では初めての経験ですが、同姓の方と一緒しました。
もう一人の方は一人予約350回を超えるゴルフ歴豊かな74歳の猛者でした。
後者はスタート時点で「飛ばなくなったので私はフロント・ティから打つ」と断言されたので、我々も見栄を捨て同じティを使用しました。
その方はドライバーは190y程度ですが、フェアウェイ・ウッドとショート・アイアンが素晴らしく上手いのです。聞けばこれまでの最高ハンディは5、ホール・イン・ワン7回とは恐れ入りました。私の知る限り、エース7回はずば抜けて多い。プロでもそういないでしょう。彼は38・41の79で上がりました。
ゴルフは年齢・体格・ゴルフ歴などから、自分に相応しいティを使用すべきです。高齢者はフロント・ティまたはゴールド・ティを使用すれば、ナイス・ショットが続けばパー・オンが可能になるからです。楽しいゴルフ、好プレーが期待できる。長いコースでRTから打てば、ドライバー・フェアウェイウッド・ショートアイアンの3本しかクラブを使わない。一度失敗すればダブル・ボギーかトリプル・ボギーになってしまう。楽しさが全然違います。
私はフロント・ティから打っているのに、無謀な作戦で7回もバンカーに入れた。一流コースでない限り経費節減のため、バンカーには砂がないので素人は打てません。
その上、進行優先で手に持っているクラブで打ったのでホームランばかり出て、スコアにならなかった。55・46の101はフロント・ティ使用の効果が出ていない。
2日目のBゴルフ場では、信念をもってフロント・ティから打ちました。
自分の力量をわきまえ、バンカーを避けるように打ちました。
アイアンのナイス・ショットとナイス・パットで、バーディが2つも出た。前半40が出て後半に期待したが、シャンク2回、トリプル2回があり、終わってみれば46の合計スコア86は形だけはエージ・シュートです。ゴルフ場に確認したら距離は5800y弱でした。エージ・シュート協会の規定によれば男性は6000yないとエージ・シュートと認定しないようです。偽エージ・シュートでした。
2日目のお二人は退職直後で当たれば250yの本格派の方で月8回のラウンド中でした。もう一人は、年齢不詳のゴルフ三昧らしき高齢者です。
後者は出逢った際に、私が帽子を取って丁寧に挨拶しているのに名前も名乗らず、不遜な態度で印象が悪かった。
プレー中は勿論、昼食時も殆ど会話なく、気を遣って話を持ちかけても反応しない。
当然、終了時の挨拶はなかった。
こんな性格の人もいる、ヒトは様々だなあと思った。
<一人予約>に応募する人は、腕前に自信があるか、陽気で人付き合いが好い人だと思っていたが珍しい人に出逢ったものだ。
彼はプレー中にミスが続いた後のグリーン上で50cmの上りのパットが残ったが、私が「OK」と言うと叱られてしまった。「自分の判断でやるから言わないで!」とピシャリ。
彼はそのボールを打ったが、カップを外した。
その後は無言が続く。友人が年齢を尋ねたら「年齢は関係ない!大事なのはスコアだ!」の返答。ヒトは様々、一人予約でもこんなヒトがいる。
スタート前に、前の組の初心者らしい若者4人が挨拶に来ました。
私は、「スコアは幾つでもいいから後続が待っているときは急いで下さい。カートが待っているときはクラブを持ったまま乗車して、降りた際に出し入れを同時に行ってください」とアドバイスしました。
有難いことに、ボールはあちこちに乱れていたが、殆ど待つことなく進行できたので、途中で彼らにエールを送っておきました。
『第87回 老化とゴルフ』に掲載しましたが、4人が4か所違うティから打ったことがあります。関東アマ出場者はチャンピオン・ティ、68歳の飛ばし屋はバック・ティ、私はレギュラー・ティ、もう一人の方はフロント・ティ使用です。
今回の遠征は力量に応じたティを選択することが、楽しいゴルフに繋がることを再認識しました。
また、長いゴルフ歴で同伴者に叱られたのは初めてです。初対面の人には「OK」なんて言わない方がよいのかなあ?と帰宅後も思案しています。
願わくば、楽しい会話のできる同伴者とラウンドしたいものですね。
令和7年6月2日 渡 若造