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ゴルフを続けるためには車の運転免許証は必須条件である。
私にとっては最後の更新手続きを控え、後期高齢者講習会に行きました。認知症テストは軽く合格、運転実技も当然合格でしたが、問題は視力です。眼鏡をかけても0.6しかないのが判明した。視力は0.7ないと合格しないがこれには納得する事情があります。
8年前に眼鏡を替えたが、乱視矯正が強くその影響で立体感が狂い、まともにゴルフができなくなった。そのため遠方の視力を落とし、乱視矯正を弱めた経緯があるのです。(83回 眼鏡とゴルフ84回 眼鏡とゴルフのその後、参照)
 
眼球をいじくりたくないので、眼科医とは「免許証を更新できる間は手術しない」と話し合ってきました。遂にその時が来たと観念し、帰りに眼科に寄りました。
高齢化社会到来で白内障が多いと見え、7月まで予約が詰まっていたので、別の眼科で5月手術を予約しました。白内障は80歳以上なら100%との記事があり、病気でなく老化現象と言うべきでしょう。
 
白内障とは、水晶体が年齢と共に白く濁り視力が低下することです。
水晶体内部の濁りを除き、代わりにアクリル製の眼内レンズを挿入するのが白内障の手術です。個人開業医は設備も人員もないので日帰り手術。左右同時にできないので、先に右目、1週間後に左目を実施しました。
白内障手術は簡単で10分~15分で終わると聞いていた上、見違えるように綺麗に見えるようになったと言う人が大半であるが、医師は決して楽観的な話をしない。むしろ例外であっても問題発生の事例を説明し、手術同意書を提出させた。
 
手術3日前から1日4回の点眼を励行し、手術当日を迎えた。医学の進歩で精巧な器具が開発され、手術自体は痛みもなく短時間で終わった。手術室には30分近く滞在していたが、手術そのものは15分弱でした。受付から終了までトータル2時間。
終わって片目を大きなテープで張り付けたので立体感なく、帰路は段差には注意を要した。翌日の検診時に眼帯を外し諸々の検査を受ける。手術から3日目・7日目も検診。検診の度に矯正視力・精密眼圧・眼底、屈折検査等を受けます。
 
平日の眼科医院は当然ながら患者は高齢者が大半です。
娘または夫・妻の付き添いもあり、待合室に入りきれず廊下まではみ出している。
早い時で45分、長い時は180分の待ち時間でした。流石に180分待ちの時は受付けせずに引き返した。待ち時間は誰も喋らず、沈黙の時間が異様で苦痛でした。スマホを見る人、本を読む人、イヤホーンでラジオを聞く人、寝てはいないが目を瞑っている人、何もせず正面を見つめている人等々。マスク着用だから暑くて嫌だった。
患者が呼び出されて歩く姿は老人そのものが多かった。背中が曲がりトロトロと歩く。年齢の割には若いと自負しているが、自分も同じ類かと思うと侘しくなりました。
 
私はボケっと他人の動向を観察していた。夫婦で言い争っている人あれば杖を忘れて戻る人あり。私はスタッフや患者の年齢を推測したり、スタッフの人数・患者の数・支払い額・投資償却額・諸経費などを推測して、売上高や粗利益を試算していた。手術が成功しよく見えるようになるとパット数が2つは減らないかと勝手な期待を抱いていた。
 
手術が終わって知ったのは、アクリル製のレンズを挿入するとすぐ効果が出ると思っていたが、時間の経過とともに効果が出ることです。パソコンとテレビの画面が白く綺麗に見えるようになった反面、顔のシミの多さや黒さが気になるようになりました。
今回の費用は両目の手術に8万円、診断と検査に3万円の総計約11万円です。
高額医療の還付があるので、実質約8万円でしょう。
 
練習場仲間から「渡さんの視界が明るくなると同時に、世の中も明るくなると良いのにね」とのメールを受け取りましたが、まさにその通り。
大きくはウクライナ侵略が終息すること、小さくは私のゴルフに光明が点すことです。
 
手術後、1か月くらいで新しい眼鏡を作ることになります。
ゴルフにどう影響するか、心配でもあり楽しみでもあります。

 

令和5年5月24日  渡 若造