ゴルフ会員権を購入され、ゴルフライフを楽しまれたいお客様のご参考に

寒い時季はゴルフ場行きを避けていましたが、漸く気温が上昇して来たのでゴルフ再開に当たり、急に遠征を思い立ち実行しました。今回は私のミスを含め数多くの出来事があったので、順を追って報告しましょう。
 
遠征前に凹んだグリップを新しいのに取り替えたくて、片道40分もかけてショップへ行きましたが、グリップ代が2割以上値上げされていた。会員だとグリップ交換の工賃はサービスですが、紙製の会員証を出すと、スマホ登録に替わったので会員扱いできないと言われ、交換工賃は1本550円徴収すると言うのです。「何を言うか!一方的に変更しておいてそれはないでしょう。これだけの目的で40分もかけて来たのだから工賃は無料にせよ」と反論した。交渉の結果、ポイントはつかないが工賃は無料で決着した。私は携帯電話は通話とショートメールしか使わないのでスマホを持たない。スマホとパソコンは機能がほぼ同じだから2つの契約は無駄だと思っている。スマホがなければ社会生活できなくするのはまだまだ時期尚早である。
 
まず初日、早朝出発して高速道路に入りましたが、次の料金所でETCのシャッターが開かないのです。おかしいと思ったら間違えてクレジットカードを挿入していました。係員がすっ飛んできて処理が終わりましたが、後続のトラックを待たせてしまいました。ETCカードはクレジットカード発行会社のものですが、色が同じなので間違えました。それにしても入門は出来たのに何故通過は出来ないのでしょうか?
 
ゴルフ場に着いてスタート地点に行くのにアウトかイン迷った。スタート表が置いてあったので覗き込むと離れて居た従業員に「個人情報は見ないで下さい」と大声で叱られた。個人情報保護のために会員名簿発行を取り止めるのは理解するが、スタート表が秘密情報なのだろうか? 世の中、変わったとは言え、ゴルフ場の考えと私の常識が違いすぎる。
 
我々の組は夫妻と某名門ゴルフ場の従業員が同伴でした。3人とも好い人柄でした。2番ホールで詰まり待つ時に、同伴者が前の組のカートの10m後ろまで走行させると、前のアベックの男性が目を鋭くして「近寄らないで下さい」と言いに来た。この2人も一人予約だったが、こんな組に申し込まなくて良かった。神経質すぎる人と同じだと一日中無言で楽しくない(97回 「一人予約の落とし穴」参照)。その後はずいぶん後方にカートを止めました。
 
初日のプレーを終え、2日目の予約を確認すると私一人になっている。3週間も前から一人予約は4名満杯になり、出発前日も4名を確認していた。天候急変でもないのに、1日前に3名ともキャンセルとはゴルファーにあるまじき行為である。他の一人予約枠なら入れると聞いたので、時間変更して組み入れて戴いた。
 
夜、予約したホテルに行くとコロナワクチン接種証明書を持参していないので、割引料金にして貰えないばかりかクーポン発行も断られた。都合、5000円分の割高となった。泊りで行く際はワクチン証明書を持参すべきです。申し込む際は代理店やネット窓口によって扱われないケースがあるそうです。
 
夕飯時、居酒屋に入った。広い店内に客は我々含めて2組しかいない。接客の女性はポカンと立っていた。注文はタッチパネルで行うシステムであるが、全メニューが載っていないので、結局、オネエサンを呼んで注文。何のためのタッチパネルだ。他の店でもパネルの操作方法が異なるので、同様の事態をしばしば体験している。
 
翌日は56歳・62歳の若い人との組み合わせでした。もう一人は73歳で、3人とも一人予約の常連でした。3人ともマナーよく会話も弾みました。私は迷惑かけないようにスピーディなプレーを心がけた。62歳の人は当コースの会員でしたが、砂袋を持って18ホール砂埋めしながらラウンドした。聞けば「ディボットから打つのが嫌なので、いつも砂埋めしながらラウンドしている」そうな。ゴルフの腕前は上級者でないが、何と立派なゴルファーかと感心しました。偉い! 誉め称えます。
 
最近のゴルフ業界は生き残りを賭け様変わりで、薄利多売が増えました。都心から離れているとは言え、支払額の少なさにはびっくり仰天。これだけの低料金だと、サービスが悪く少々の渋滞があっても多くの利用者から文句は出ません。昔のゴルフ社会を知っている者は、化石人になってしまった変化に驚くばかりです。ゴルフ界の多様化・二極化が進んでいます。時間により1人スタート、2人スタート、3~4人スタートと分かれ、食堂は閉鎖し、全員スループレーのコースや風呂なしのシャワーのみ、食堂は9時からで朝食なしのコースもあります。都心近くの高額プレーのコースでない限り、売店は無人・キャディなしのセルフプレーが当たり前になりました。
 
私のゴルフは予感通りで、飛ばないのにOBが出る、ショートアイアンが距離合わず、ショートパット入らずで、プレー内容を報告するに値しません。
 
30歳近く年齢差のある若い人達と楽しくラウンドできた喜びを味わうと共に、あちこちで『私は化石人』の思いをする今回の遠征でした。

 

令和5年3月7日  渡 若造