ゴルフ会員権を購入され、ゴルフライフを楽しまれたいお客様のご参考に

 元気にゴルフとシニア卓球を続けていますが、ゴルフ場でもスポーツセンターでも私が最年長者になる場面が多くなりました。「お元気ですねえ」と声をかけられ、社交辞令とは知りつつ気分は悪くありません。

 話題を変えると、株価は大幅な乱高下が続きます。世界は金利上昇の傾向にあるが、我が国は日銀が頑なに低金利政策を続ける意向を示しているので、26年ぶりの円安が続いています。私は解約手数料を払っても今がチャンスだと判断し、豪ドル仕様の債権を売却しました。売却益を出すのは久しぶりです。

 応対した銀行員は新たに投資信託を奨めました。私はその場で購入を決意しました。
すると購入手続きに際し「75歳以下の家族同伴が必要で、家族の承諾が必要です」と銀行員は言う。私は「自分のカネだし、我が家では私が一番しっかりしている」と言い返すが「金融業界の申し合わせで、75歳以上の方は単独では購入できないのです。個人差があるのは明らかですが、スミマセン」とのやりとり。一人の銀行員と口論しても始まらないので、これ以上のやりとりをしなかった。
 金融界では、世間では、私は『要・保護者』になっている。まだ惚けていないと思うし、加賀屋ゴルフHP誌上では『老造』でなく『若造』で通用しているのに何たることぞ!

 金融業界の申し合わせに立腹するどころか、私は逆に妙な安心感・納得感を抱きました。コロナ禍ゴルフの回数は増えているが、プレーする度に目指すゴルフができないし、卓球大会では10歳以上若い相手には完敗に近い負け方をするのは当然だ。高齢による要・保護者なら当たり前ではないか、と妙な言い訳を感じています。

 しかし、この線引きは間違っている。ゴルフ場やスポーツセンターで会う人達は健康面のエリートばかりだが、人口の3割近い人が65歳以上を占めている高齢化社会の区分を替えるべきです。還暦祝いは60歳でなく70歳が妥当。高齢者の区分は65歳でなく75歳だろう。後期高齢者は75歳でなく80歳でしょう。 要・保護者は75歳でなく少なくても85歳以上だろう。

 高齢者の自動車運転免許証の更新が厳しくなったらしいが、これは理に適っている。 私は逆に高齢者の選挙権の制限をすべきと提案したい。90歳あたりかな? 寝たきり、施設から投票所まで送り迎え、惚けの始まり等のある人を含めた投票率は意味がないと思っている。

 お若い読者には高齢者の話題で申し訳ありません。そう遠くない間に、あなたにも高齢はやってきますよ。

 

追記
第106回『要・保護者にされました』を読んだ加賀屋ゴルフ縁の読者であり、渡若造の知人から追加の補足説明を戴きました。

証券会社で社内ルールを作っている側から、若干の補足です。
金融庁の主導で日本証券業協会が作成しているガイドラインで以下のことが決められています。(通称「高齢者ガイドライン」)

①75歳以上のかたに投信・新興国通貨外債をお勧めする場合には、事前に適正性確認(上席者面談)を義務付け。
②80歳以上のかたからの投信・新興国通貨外債の受注は、勧誘日と同日中には出来ない(翌日以降)。
③ ①②とも会社ごとに自社で例外規定を作成することは可能。

したがって、「要・保護者」のお話は、完全に当該銀行の行内ルールだと思われます。
ただし、第一線の現場では、「羹に懲りて」ではないですが、説明がめんどくさい!、ルールをきちんと理解していない!ために、「業界の申し合わせ」とか「金融庁の指導」とかで、お客さまを誤魔化す?ようなことがよくあるようです。

証券会社の経営側の立場だと、適正性確認さえきちんと出来れば、金融庁の言う高齢のお客さまこそ宝の山なんですけどね。

 

令和4年6月15日 追記(6月16日)  渡 若造