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トーナメントで様々なドラマを生んだ18番ホール。

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15番ロングはジャンボ尾崎が3連続OBを打ったホール。

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 開業当時からの姿をとどめる川奈ホテルのメインロビー

 伊豆半島の東岸を走る国道135号線は、伊東市を過ぎると海岸線から離れ、高台へとルートが移行します。それは火山活動で作られた城ヶ崎海岸を中心とした荒々しい断崖絶壁が始まるからです。その大地は、相模湾、富士山、大島を望む景観の良さから、まさに神が作りたもうた大地であり、その北端に築かれたゴルフ場が川奈ホテルゴルフコースなのです。今回はその羨望の川奈をラウンドレポートします。
 H氏から川奈に行こうと誘われたのは9月の下旬、そして11月の末に予約できたとのことで、A夫妻とともに川奈へと行って参りました。かつての川奈は格調高い男子ゴルフトーナメントであるフジサンケイクラシックの開催コースで、当時最も注目を集めていたゴルフ場であり、日本中のゴルファーの羨望の的でした。川奈でプレーするにはホテルオークラ系列の川奈ホテルに宿泊する必要があり、当時はその値段の高さから選ばれた人間しかプレーすることができない最高峰のゴルフ聖地でした。
 その歴史は、ホテルオークラで有名な大倉財閥の二代目大倉喜七郎氏がこの地に惚れ込んでゴルフ場建設を志し、1928年の大島コースの開場から始まり、1936年にホテルの開場に伴い富士コースが開場したことから始まりました。今でも日本を代表するゴルフ場であることに変わりなく、米国ゴルフマガジン誌が選出する2021年~2022年の『世界ゴルフ100選』において、川奈ホテルゴルフコース富士コースが廣野ゴルフ俱楽部とともに選出されていることからも証明されています。
 かつて男子プロゴルフのフジサンケイクラシックで名をはせた富士コースは、今は女子プロゴルフのトーナメントコースとして歴史を繋いでいます。
 コースは通常INとOUTでクラブハウスへ戻ってきますが、富士コースは1番から18番までの通しホールになっていて、9番までのプレー後に巡回バスでクラブハウスに戻るスタイルになっています。なかでも11番から15番が富士コースの真骨頂といえるホールで、海を望む広々とした台地に4つのホールがレイアウトされています。
 さてラウンドレポートですが、1番ホールは超打ち下ろしのスタートホール、2番は右手に海を望む潮騒が聞けるホール、3番は短いが高低差のある打ち上げのロングと続きます。出だしのスタートホールでは左に打ち出し1ペナゾーンへ、結局4オン2パットのダボスタート。その後もダボが続き、初めての川奈に苦戦の展開に。コースは4番から9番までは海から離れたところを回り、4番は林を抜けたあとの砲台グリーン、5番は打ち下ろしのショート、6番は右ドックのミドル、7番はアリソンバンカーが待ち受ける名物ホール、8番はニアピンに適したショート、9番は馬の背のあるミドルとなっており、OUT後半は林間の趣があります。5番ショートからはパーパットを打つところまでは行きますが、結局沈められず、前半は、パーはゼロでした。同伴メンバーは4番ロングでA夫妻のご主人がパーオンしてみごとパー、9番ではH氏が2打目をきっちり寄せ、バーディ外しの残念ながらのパー。
 10番からのINはショートから始まりますが、私はここでようやく唯一のパーを取ることができました。次の11番の灯台を臨むロングからが広々とした台地になり、海に面したホールが続きます。11番は灯台の下がグリーンの有名なホール、同伴のH氏がここでパーを拾います。12番は左側に海が間近に迫るホール、13番は広い台地のど真ん中に位置するミドル、14番は岬の先端に向かって打っていく感じのホール、15番はティーショットが打ち下ろしの後に打ち上げになる海沿いの名物ロング、この11番から15番までが富士コースのメインとなるホールです。1番から回っていると起承転結のような展開があるコースになっていますが、11番から15番は「転」にあたる部分と言ったところでしょうか? 1番から3番が「起」、4番から9番が「承」、そしてあがり3ホールの16番ショート、17番のミドル、18番最終ホールが「結」に当たります。
 今回のラウンドでは残念だったのは、前の組が異常に遅く、天候がどんどん悪くなる展開の中、非常にやきもきさせられたことです。結局16番のショートホールが終わった後に雨が予報通りの本降りとなったところで、風も強く、前の組も遅いことからプレーを中止し、乗用カートでコースのバックヤードにエスケープして戻ることにしました。帰り道の18番ホールを通り過ぎたところで、ちょうど前の前の組が手押しカートで戻って来るところだったので、ミドルホールを2ホール近く空けていたと言うことになります。スロープレーもここまで行くとちょっと考え物です。
 残念ながら回れなかった17番、18番は「またの機会を作ってまた来なさい」と、コースからのメッセージだったのかもしれません。次がいつ来るのかわかりませんが、今度は大島コースと併せてもう一度チャレンジしたい富士コースのレポートでした。

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これが川奈名物アリソンバンカー。

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林間の趣があるOUT後半のホール。

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灯台下がグリーンの11番ホール。

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OUTのスタートホールからINの10番ホールまでは2キロ離れている。

 

掲載日:2022年12月12日