鈴縫観光株式会社(資本金1000万円、茨城県久慈郡金砂郷町中利員2856−1、代表吉田和夫氏、従業員68人)は、2月25日に水戸地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は友光健七弁護士(東京都新宿区新宿6−28−8、電話03−3232−6001)。なお、監督委員には植崎明夫弁護士(茨城県水戸市南町1−3−23、電話029−226−0900)が選任されている。
同社は、1973年(昭和48年)4月に、中堅ゼネコンの鈴縫工業株式会社(茨城県日立市、東証2部上場)の100%出資で設立された。86年にゴルフ場「金砂郷カントリークラブ」(茨城県久慈郡、18ホール)を、91年7月には「会津河東カントリークラブ」(福島県河沼郡、27ホール)をオープン、97年3月期には年収入高約10億7900万円を計上していた。
近年、預託金償還などが問題視されていたが、99年9月に鈴縫工業株式会社の出資を別企業へ移したことで、鈴縫工業株式会社の資本系列からはずれ単独の経営となっていた。
その後も、景気の低迷が続くなか、プレー料金の値下げも重なりゴルフ場収入が減少、苦しい運営を余儀なくされていた。こうした状況下、会員預託金を含め多額の債務負担から自力再建を断念、会員のプレー権の確保と抜本的な再建を図るべく、今回の措置となった。
負債は約177億円(うち預託金約120億円の見込み)。
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