2004年03月24日(水)
欧亜観光開発株式会社が東京地裁から破産宣告を受ける
適用:破産宣告 負債:387億円
カントリークラブ・ザ・ウィングスを経営する欧亜観光開発株式会社は、東京地裁へ自己破産を申請、2004年3月24日に同地裁から破産宣告を受けた。
当社は、ゴルフ場経営を目的として1973年(昭和48年)2月に設立された。1988年にゴルフ場経営の太平洋観光開発株式会社によって買収された経緯があり、その後1991年10月にカントリークラブ・ザ・ウイングスをオープンし、1998年3月期には年収入高約7億7100万円を計上していた。
しかし、同ゴルフ場の立地条件が悪かったことなどで、値引きを余儀なくされ欠損計上となっていたことで、リストラによる収益改善を目指していたが、多額の累損を抱え債務超過に陥っていた。
こうしたなか、2002年11月には親会社の太平洋観光開発株式会社がRCCより会社更生法を申し立てられ、その後同年12月には更生手続き開始決定を受けたことで当社の動向が注目されていた(太平洋観光開発はその後、ローンスター・グループの傘下に入る)。
その後、ゴルフ場の運営は別会社が行っていたものの、多額の預託金の償還問題を抱えるなど、現状のままでの業態維持は困難となり、今回の措置となった。負債は約387億円。