過去にあったゴルフ場経営会社の倒産情報

埴生カントリークラブの経営会社である茂原観光開発株式会社が民事再生法を申請

2004年2月4日

適用:民事再生法 負債:270億円

関連するゴルフ場:埴生カントリークラブ

 埴生カントリークラブの経営会社である茂原観光開発株式会社は、2月4日に東京地裁へ民事再生法を申請した。
 当社は、1984年(昭和59年)7月にゴルフ場経営を目的に設立された。89年9月に千葉県の開発許可を得て千葉県長生郡の土地を開発し、96年3月に「埴生(はぶ)カントリークラブ」(18H)をオープン、98年3月期には年収入高約8億3600万円をあげていた。
経営面では、永代信用組合と同グループ企業から75%の出資を得るほか、同信組から巨額の融資を受けてゴルフ場開発を行っていたが、近年は個人、法人とも利用者が減少して減収基調で推移し、毎期の赤字計上から累積損失は100億円を超えるなど、財務面は大幅な債務超過に陥っていた。
こうしたなか、永代信組が2002年1月に経営破綻したことで、当社に対する債権は整理回収機構に移管される事態になっていた。なお、同信組の破綻原因の一つに、当社に対する巨額融資の問題があったとされている。
その後も巨額の有利子負債を抱えたまま業況不振が続き、加えて将来の預託金償還問題もあり、会員権者のプレー権確保を目的として今回の措置になった。
負債は約270億円(うち預託金約52億円)。

帝国データバンクより