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物騒な事件にも慣れて、漸くカラカスの生活に慣れてきたところ
日系企業の代表者が多く入会している「La Gunita CC」での新規募集が開始された。
仕事柄、代表者の方々との接触が経済や治安政治情勢を図る上で極めて重要となっていたので、東京に稟議して入会させて貰った。
 
このクラブの予約システムが、名古屋の名門のそれに似ていて大変だった。
 
土曜に一組予約しようとすると、その直前の水曜の朝5時、日曜は、金曜の朝5時にクラブのスタート小屋にいって予約しないとならない。電話の受付はしないのである。
 
小生は、若手だったこともあり、毎週水曜日と金曜日は、4時起きの予約係となった。
 
コロンビアへの出張は、水曜から翌週の火曜が多かったと思う。
出張を終えて、翌日の水曜の早起きは結構きつかった(笑)
 
まあ、ゴルフの予約をすることが、半分接待のようなものだから、早起きすれば、可愛がってもらえるので、全く大変とは思わなかった。
 
水曜も金曜も、予約に行くだけではもったいないので、商社やメーカーの若手を誘って
ラウンドすることが多かったと思う。
朝5時半もしくは6時にはスタートして、9時過ぎには終了するので、シャワーをさっと浴びて、10時にはオフィスで仕事はできる環境は、素晴らしかった。
 
La gunita CCには、乗馬場、プール、レストラン(2か所)、射撃場、テニスコートが備わっていて、周辺には、武装したガードマンがパトロールしていて、治安はすこぶる良かった。

ラグニータでも、一人に一人のキャディがつく、Aクラスだと、当時の金額でラウンド2,000円くらい。ゴルフの腕前もシングルがほとんどだ。
 
通っている間に、相性もあり専属のキャディが自然と決まってくる。
そうなると、旦那の腕も熟知してくるので、キャディ同士で勝手に旦那たちのハンデを決めて、賭けをしていることが多かった。
従って、自分の好きなようなゴルフはさせて貰えず、かなり細かい指示や精神的なアドバイスをされるので、スコアは格段に良くなってく。
 
その結果、34-5歳当時、INDEXで9.0まで到達した。今の腕前からすると、「まぼろし~!」である(笑)
 
偶に、クラブに遅く着いてラウンドしようと思うと、AクラスやBクラスのキャディは出払っていて、Cクラスのキャディしか残っていないことがある。
 
キャディといっても、小学校5-6年生くらいの年で、キャディバッグを担いで18ホール回れるのかも分からない。
 
他に誰もいないので、その子に頼むことにした。
 
先ず、18H頑張れるか?と聞くと、大丈夫!と答える。
 
でも、朝ごはんを食べてこなかったので、売店でなにか食べるものを買って欲しい、そしたら大丈夫という。
不憫なので、サンドイッチを買ってきなと500円くらいのお札(Cクラスのキャディフィは、800円くらい)を渡した。
 
なかなか帰ってこなくて、いよいよスタート時間になると、
おなかをパンパンにして、しかも片手に新しいサンドイッチ、もう片方にはペットボトルをもって帰ってきた。
 
おつりは?というと、全部使ったと悪びれる様子はない。
まっ、いいかと、ラウンドを開始しても、歩くのが遅く、なかなか、スムースなラウンドにほど遠い。
 
そして、ついに、15番ホールの途中で、キャディバッグを林の中に立てかけ、家に戻ってしまった(笑)
 
キャディがいなくなったので、自分でそこから担いでのラウンドを余儀なくされたが、
悲しいやら可笑しいやら複雑な感情がふつふつと沸き上がりながらのラウンドだった。
 
そもそも、そんな小さな子が家計のために働かなきゃいけない経済状況が不憫である。
それに加え、子供だからといったわけでなく、ラテン系の人々の自由奔放な行動を目の当りにすると笑いになってしまうことが多い。
 
なんとものんびりした時間が、人生のベースを支配しているのである。
 
次回からは、コロンビア編を思い出して、お届けしたい。

 

掲載日:2024年3月6日