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スペインの第二の都市バルセロナでの生活が慣れてきて、週末は、電車やメトロでバルセロナ近郊に小旅行(ゴルフも兼ねて)に行くことも多くなった。

バルセロナ都市部は、碁盤の目のように区画整理されていて(その一つをマンサーナ(日本語で「りんご」という意味)という)そこにロの字型に集合住宅が建ち、生活圏を構成している。

月曜日から金曜日まで、仕事のためにマンションに住んで、金曜の夕方からは、郊外の別荘への大移動が始まり、市街を脱出する車で大渋滞となる。

別荘といっても、日本のそれと違い、平均的な家庭も普通に保有しており、週末は家族で移動して、自然の中で過ごすという生活パターンが一般的だ。

今回紹介するのは、Sant Cugatという可愛らしい街とそこにある1914年に開場したゴルフ場だ。

(現在のSant Cugatの街並み)

バルセロナから北東に5キロほどに位置するが、ブドウ畑の丘陵地の谷の部分に開発された。
1987年当時は、4万人弱の小さな街だったが、近年のバルセロナの成長により、現在では10万人以上の人々が住むベットタウンに変貌している。

87年頃、バルセロナからは、2両編成の電車(ヂィーゼル)が山を登って降りてSant Cugatにつながっていたが、今は、スペイン国鉄(Renfe)の近代的な電車で通勤が可能となっている様子。

当時は、駅舎をでてゴルフ場までの道のりも、絵本の中にいるようで、ワクワクしながら通ったことを思い出す。

イギリス人H.S.Colt(パインバレーやミュアフィールドの設計で有名)を雇い、短期間でブドウ畑だったこの土地にEl Club de Golf de Sant Cugatが誕生したのである。

当時はそんなことも知らず、手引きカートで週末をのんびり過ごすラウンドを重ねていた。
小さいころイソップ童話などの絵本での記憶どおりの、可愛い外国の田舎の風景がそこにあって、スペイン人との交流も段々深まっていったのを思い出す。

ラウンドを通じて、スペイン人は、日本人よりも、せっかちで忍耐強くないとの印象が強く、仕事はのんびり、プライベートはしっかり、ちゃっかりしているスペイン人の横顔も垣間見た。

 

掲載日:2022年6月9日