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1986年8月15日のバルセロナは、どこまでも青い空で、肌がヒリヒリするほどの暑さだった。
 
ダウンタウンのホテルに2~3日滞在して、学校の入学手続きやらホームステイ先の確認、銀行口座の開設などの庶務事項をやっつける必要があった。
 
しかし、日本のように、テキパキと進まない国である。何事においても、ゆっくりとした時間が流れる。
 
従って、待ち時間が多い、その上、英語が通じない(ホテルは、英語は大丈夫なので、ホテルに戻ると、ほっと一息つけた)
 
時間があるので、メトロに乗って、下宿の場所を確認しにいった。
バルセロナのメトロは、結構使い勝手がよかった。
 
下宿は、サクラダファミリアの近くで、歩いて15分程度のところだったので、行ってみることにした。

奇怪な教会は、この灼熱の暑さのなかで、雲一つない青空を、突き抜くように、聳え立っていた。
アントニオ・ガウディは、自然界に直線はないとの理念のもと、様々な曲線を用いた建造物をバルセロナの至る所に残している。
確かに、一瞥すると、奇怪なのだが、サクラダファミリアに入って直ぐの構造の模型をみてびっくりした。
 
なんと、サクラダファミリアの天地が逆になっている模型が展示してあった。
サクラダファミリアの基礎の部分が、上にあって、そこから何本もの糸が、下にある頂上に向かって、集約されている。
 
こんなに、複雑な形をしているのに、重心の位置を含めた構造力学は、直線で構成されているのである。

一方で、グエル公園の石造りのベンチの形状は、緩やかに曲線を描いており、座るとお尻にフィットする。

また、公園の下の回廊は、斜めのカーブを描いて、ピラーも斜めに配置されている。
この斜めのピラーは、構造上全く機能しておらず、この外側に垂直のピラーが配置されていて、回廊を支えているのである。
ガウディは、すべての建造物において、物理学などの科学をバックボーンにして、自然を上手に取り入れた設計を施しているところが、非凡で、後世においても評価が高い。

バルセロナ市街には、文化の香りが多く、
ゴチック地区(旧市街)には、ピカソ美術館、モンジュイックの丘には、ミロ美術館やカタルーニャ美術館がある。

(ピカソ美術館)

(ミロ美術館)

(カタルーニャ美術館)

 

 

掲載日:2021年12月2日