ゴルフ会員権のご購入・ご売却をお考えのお客様へ

ゴルフ会員権を購入・売却する時に業者選定をするうえで手数料で比較するのは正しい?

2003年4月1日

 最近になって手数料を下げて顧客獲得に臨むゴルフ会員権業者が増えていますが、そもそも手数料とはいったい何なんでしょう。皆さんはモノを買うときに、何を基準に、幾らの予算を立てますか。
そこで、ゴルフ会員権の売買と似たものの中で、中古車販売の場合と比較して考えてみます。

中古車の仕入れから、販売までの概要です。
  1. 車を仕入れる(売却希望のお客様と交渉して車を買い取ります)
    (買取の際に車両等の確認を行います ※1)
  2. 車を保管する(買い取った車を保管する。又業者によっては車のメンテナンス等を行い、車の価値を上げます)
  3. 車に値段をつける(市場の相場等と車の状態から決定します)
  4. 車を売る(購入希望のお客様と交渉して車を売ります)
    (一般的に車体価格+諸費用+手数料他※2がかかります)
  5. サポートをする(欠陥箇所や異常箇所の修理等をおこないます)
    大雑把に考えるとこのようになります。
ゴルフ会員権の仕入れから販売までの概要です。
  1. 会員権を仕入れる(売却希望のお客様と交渉して証券を買い取ります)
    (買取の際に証券等の確認を行います ※3) 
  2. 会員権を保管する(以前は値が上がるまでネカシテいる業者が多かったが、今はあまりありません)
  3. 会員権に値段をつける(市場の相場等から証券価格を決定します)
  4. 会員権を売る(購入希望のお客様と交渉して会員権を売ります)
    (一般的に証券価格+手数料他※4がかかります)
  5. サポートをする(入会審査が無事に通過すると二次資料の提出や入会金の振込などがあります)

両者に共通することは、仕入れなければ売ることが出来ないという点です。
購入希望者がいても売り物がなければ買えませんし、逆に売却希望者がいても購入者がいなければ売れません。仮に業者が買い取ったとすると、会員権は在庫となってしまいます。しかし在庫になると色々と面倒なこともあり、様々な費用が発生します。在庫にした場合、どのような費用が掛かるのでしょうか。

 中古車販売の場合、まず必要なのは、購入した車両を保管する為の場所を用意しなければなりません。又万が一のトラブル対策として盗難保険等を掛けるかも知れません。その他としては、車を良い状態に保つ為の洗車やワックス等も必要です。

 ゴルフ会員権の場合、まず必要なのが、証券を保管する為に貸し金庫等を借りる。又万が一のトラブル対策として内容証明郵便を送って、所持人の通知をしておく等。その他としては、証券等の在庫管理も必要となります。
ゴルフ会員権の場合は、人気があるものであれば、しばらく寝かせ、価格が上がるのを待つこともできます(バブルの頃はありましたが、今はあまりありません)が人気のないものではそうはいきません。不良在庫にしている間にも、維持管理費や年会費も掛かります。そうならない為にも、DMを発送したり、電話による営業もします。勿論、日々の新聞広告やインターネットへの情報発信にも費用が掛かります。

 こうしてみると会員権を在庫にした場合、販売するまでには、様々な費用がかかります。更に在庫していた会員権の相場が上がれば、儲けになりますが、相場値が下がれば大きな損失になります。しかし、ゴルフ会員権の場合はもっと恐いケースがあります。
ゴルフ場の経営会社等が突然の倒産等で、会員権相場が下落するときがあるということです。通常はゴルフ場の価値が低くなり、相場も下がります。更に名義書換を停止されてしまうと、売却も困難となります。又いつ名義書換が再開するかも分かりません。倒産によって、次の経営者にメンバーへの対応は委ねられるケースが多く、今まで通りメンバーとして扱ってくれるケースもあれば、追徴金を払わなければならないケースもあります(払わないと譲渡は不可、プレーは引き続き可能)。買い手が付かないと追徴金をゴルフ場に支払わなければなりません。
このように予期せぬ費用が掛かることもあります。

 通常、お客様が○○ゴルフ場の会員権を購入される場合、何を一番に重要視されるのでしょうか?「信頼できる会員権業者ですか?」「手数料の安い会員権業者ですか?」「名前を良く知っている会員権業者ですか?」・・・・・ 
お客様の中には、「○○業者さんは手数料○万円でやってくれるというけど、おたくは幾ら」と云われる方もいらっしゃいます。以前は10万円という手数料が通常の会員権の相場でした。 例えば、A業者さんの場合は証券を100万円、手数料を5万円の総額105万円、B業者さんは証券を90万円、手数料を10万円の総額100万円で売りモノがあるとします。皆さんならどちらを選びますか?
こうしてみると手数料だけでは判断できないのではないでしょうか。

手数料が少なくなれば、その分をどこかで埋め合わせしなければなりません。
今までは、お客様との取引は訪問していたのに、郵送で取引するとか・・・・
書類のチェックミスが出やすくなります。
売り上げを上げる為には、取引の本数もこなさないといけません。営業に時間を裂く分事務書類のチェックが甘くなる、サービスの低下等、必ずどこかにシワ寄せがくるのではないでしょうか。
お客様の中には、遠方にお住まいで、郵送にて取引を行う場合などは手数料をご相談させて頂くこともございますし、早急に探して欲しいと言われた場合は手数料をご相談させて頂く場合もございます。
これだけ景気が悪いので、少しでも手数料を安くしたいというお気持ちは良く分かります。
しかし、せっかくお金を払ったのに、事務上のトラブル等ですぐに入会できない、場合によっては入会できないのでは、何の為に安く会員権を買ったのか解りません。あと○万円払っていれば・・・ということにならないように、信頼できる業者に依頼されることをお勧め致します。

 ゴルフ会員権の売買は経験を積まないとわかり難いことが多くあります。
ゴルフ場毎に入会条件も違えば、必要となる書類やその形式も違います。又入会条件や書類にも日々変更がございます。従って、ゴルフ場への確認が常に必要になります。証券を所持していた方の突如の破産等で譲渡できなくなっている会員権や、既に他の方へ譲渡されている場合等もございます。
弊社が加盟している、関東ゴルフ会員権取引業協同組合(関東経済産業局認可団体)等は、組合費等を納めることで、ゴルフ会員権の名義変更当に関する様々な情報を日々得ることができます。

 ここ1年でインターネットを用いた会員権売買を始めた会社もあります。多くの情報を取得できるのがインターネットの良いところですが、情報が多ければ多いほど信憑性にかけてきます。又情報の更新だけでもかなりの労力が必要です。信頼できるホームページの情報を入手して下さい。
ゴルフ会員権のことでお困りのことがございましたら、何でも加賀屋ゴルフにご相談下さい。私たちの持っている情報をフルに活用して皆様のお手伝いをさせて頂きます。お客様が安心して入会できますように最後までサポート致します。勿論、入会後のサポートもしていきます。
これからも宜しくお願い致します。

※1
車を買い取るときに減点表を用いる。
ボンネットのキズは減点、座席のシミは減点、純正品以外の取り付けは減点・ ・・完璧な状態を100とし、減点の合計を引いて価格設定をします。
※2
各種法定上の事務処理代行料(車検・書庫証明他)や車のメンテナンス料など
※3
証券を買い取るときに、ゴルフ場から渡されているモノ(パス券・ネームプレート・バッヂ等)の確認する。証券の確認と退会届・紛失届け・再発行証券の譲渡について等、各種事項をゴルフ場に確認します。譲受人が無事に入会できるように、又トラブルが起きないように細かな配慮が必要になります。
※4
ゴルフ場に入会するには、各種入会に必要となる資料の提出が必要になります
入会申込書・推薦保証書・経歴書・写真・戸籍謄本・他クラブ在籍証明他、多くの書類の確認と提出があります。