アラフォー理事長杯@セントラル編3/3 アラフォー三兄弟

2012年06月15日


その前に、セントラル理事長杯前に準備変更した事を挙げておきます。
【ギア道具等】
・眼鏡・・・スポーツ用軽量タイプに変更し、ラウンド時の負荷軽減を狙いました。
・アイアンのリシャフト・・・NS1050→DGR300へ。パンチショット、ローフックはDGでしか打てません。
・ウェッジの変更・・・フォーティーン→ボーケイフォージド。かなり抜けが良いです。
・パターの変更・・・エースであるテーラーのロッサ出戻り。ギリギリの状況ではエースの信頼度が一番。
・ボールの変更・・・スリクソンXV→キャロHexブラック。安価で高スピン5ピース。かなりコスパ良好。

【スイング等】
・シャンク対策・・・スウェーが止まらない。そこを最終ヒットポイントとして調整。
最大級にスウェーした時にヒットできる位置にフェースをセット。
そのままだと倒れてしまうので、左足の爪先は目標方向を向ける。
これで、膝は左右の動きではなく、前後の動きになります。皆さん試してみて^^
但し、鋭いショットは打てず、距離はダウンします。安定性は増しますが。。。
・パット方法・・・浮かしてトップ打ち。更に左肘のフォローを大きくする。これにより、打たなくても飛ぶ。

上記は短期間で且つ最大限の効果を狙った手法です。
錬度が低い事は、かなりの欠点ではありますが、現状ではミスさえもが安定しない。だからやるしかないのです。


10番ロング。500Y超で短い。サービスホール。

好調のT氏がオナー。ここまで完璧な持ち運び。このホールも軽くパー。
何とも羨ましいが、見ると毒なので、全く見ない作戦。もう知りません(笑)。
こちらの戦略は、後半戦も同じく。スーパーネガティブ、逆張り作戦。
真ん中を狙うからミスになる。行きたくない所を狙う。だから、そこには行きません。
ティショットは、右の林に入れ!と強く念じて強打!で、左のラフ。うーん、素晴らしい。
セカンドサードもショットは今一歩ながら80点。カラーからアマラインにパットしてパー。通過に一歩前進。

あ、そうそう、セントラルでは、アマラインがプロライン。プロラインがアマラインの法則があります。
グリーンが年中微妙な状況で、曲がりそうで曲がりません。
カップの切り口も甘いです。で、プロラインに打つと、曲がらず、吸い込まずで入らないのです。
つまり、傾斜が強い状況以外は、常に真っ直ぐ打つ。曲がりそうでも真っ直ぐ打つ。これが大事。


11番ミドル。右ドック。ティショットで右に池あり。
風が強くなってきました。当日、茨城では風に絡む天災があり、周辺のゴルフ場も凄い事になりました。
遠くの方には、黒い雲が見えます。この風では普通に打ったら、持って行かれます。
ここで、アラフォー兄弟の禁じ手、発動させました。あっ、ズルする訳ではありませんよ(^^)。
この禁じ手は再現性と効果が高いです。但し、通常のスイングを乱し、本来のナイスショットを打てなくする劇薬とも言えます。
とは言ってもやれる事をやるしかない状況ですから、早めの発動となりました。

皆さん、狙ってローフック打てますか?いや、狙ってチーピンを打てますか?
はい、アラフォー兄弟の禁じ手は、このパンチ気味のゴリゴリ低フックです。
この球は素晴らしく風に強く、風に打ち勝てます。但し、通常のスイングを著しく破壊します。
パーシモンのドラ、超高重心のアイアン、全くしならないシャフト、すぐ割れて飛ばない糸巻き。
この時代で養われた技術は、一生切っても切れない関係。もう時代遅れなんですけどね。。。
次兄のエースはパワービルト。木目が良かったんだよね〜。そんな事を思い出しました(^^)。

さて、話を戻します。ここは、無難にローフックドラ、セカンド、アプで無難にボギー。


12番ショート。195Y。
風が更に強くなってきました。長兄はトップスタートから2組目。状況は悪化の一途で泥試合が見込れます。
長兄の選択はUTでサブグリーン狙い。サブオンで良し。間違ってオンも良し。
一番のミスは、右のOB。兎に角、右は避ける。その選択結果は。
打った球はスーッとメイングリーン方面へ。いや、OB方向へ流れている?
が、木に当たってエプロンへ。ふっーと一息。余裕無しです。
余裕の無さからアプはPWを選択。トップ気味で奥。手が動かないが、奥からの3M弱はカップに消える。流れ来た?


13番ミドル。打ち下ろし。長め。右は林で左は即OB。
風が凄くなって来た。右からの強いアゲ。左はOBだから、普通には打てない。
選択した方向は、右の林。林にはOBが無い。更に右からの強風。
で、選択したのはドラでチーピン。チーピンは何時でも打てます。だからチーピン。
さて、狙って打ったチーピン。林の上から20Y曲がってセンターを捉えます。いいですね〜。ゾクゾクしますね〜。

ここまで、後半好調のU氏、T氏。セカンド、ナイスショットですが、高い球は一気に風に流されOB方向へ。
綺麗なナイスショットって怖いですね〜。長兄の時代が来ました。去年と同じ流れです。
非日常的な天候が長兄のショットを相対的にナイスショットに格上げします。
こうなれば、ゴロフックは最強。もうこの時は、空を見て雲の流れのみを注視してました。
荒れ狂っている時は、ピンフラッグも木も何も信用できませんので。
サードアプをディフェンスでセンター。無難にボギーでクリア。


14番ミドル。少し短い軽い右ドック。
ここからオナーが続きます。
このホールのティグラウンドで風向きが一気に逆に変化。この時のサーチ力、半端無いと自分でニヤニヤ。
全員がナイスショットで進みます。
好調のT氏。ナイスパーオンのパー。長兄もラインを見せて貰ったのに打ち切れず。
うん?何か少し違和感を感じました。もしかして燃料切れ?もう来たの?


15番ミドル。打ち下ろしで真っ直ぐ。
前ホールで決めれませんでしたが、まだまだ行けると自分を奮い立たせます。
このホールは、左も右もOBですが、どちらかと言うと右が嫌かな。。。
前ホールでは強いフォロー。つまり、このホールでは左から強い横風。
社会の常識、コースの常識で低いローフックで置きに行きます。普通に打ったらOB確実だからね〜。
解かっていれば何の問題も無いホール。左に打ってもOBにならないのだから、思い切ってチーピンできます(笑)。
ここでT氏が右にOUT。球筋が高い為、少し苦労していますが、マダマダ貯金ありで羨ましいですな。

セカンドはローフックでグリーン手前。で、サードのアプが大ショート。
うん?来ましたね。間違いなく来たね。はい、燃料切れです。
先ほど書きました様に、このチーピン+パンチショットの応酬は、劇薬。
通常ショットを阻害し、通常の感覚を失わせます。
常時押さえ込む動作のみしているので、肩は全く回らず、ショットが打てなくなります。
このモードに入ると、簡単には元には戻せません。練習して直すまで戻せません。それくらい強い薬なのです。
結果、気合でカバーしてボギーで抑えましたが、余裕が無くなった事を実感しました。
どうしてそうなるの?と思う方も多いでしょう。でも、これがゴルフ歴30年の経験なのです。


16番ショート。打ち下ろしのショート。左右大きく外れるとOB。手前クリーク。
さて、ここまでのスコアですが、この天候で6ホールで3オーバー。かなりのペースでしょう。 
只、既に5ホールで禁じ手を使用している為、本来はここが最終ホールになっていないと駄目。
自分の完全押さえ込み方式は、使って3ホール位が本来の限界です。
それ以上使った場合、間違いなく、通常ホールが打てなくなるケースが殆どなんです。

このショートですが、距離的には200Y弱。但し、超もろアゲ。
本来ならば7Wの距離ですが、不調で封印中。5Wも完全には信用できない。
ならばUTで手前か?前組がいたので、少し時間があり、色々を考えていました。
うーん、結論としては、打つクラブ無い。間違いないショットが打てるクラブが無い。
一瞬ドラか?とも思いましたが、それはデカ過ぎるしね。。。
で、アイディア閃きました。でも、かっこ悪いかなぁ。でも、確実だしそれなら出来るはず。
如何しようかなぁと思っていたら、

T氏「下まで刻めば確実かな〜。でも出来ないよね〜。」

あっ!先出しで言われた。。。
その心に閃いたアイディアとは、
「ショートだが、下まで70Y打って刻む。残り130Yを安全地帯から打つ。のらなくてもダボ。」
だったんです。

前にも書きましたが、打てるイメージが無いときは高確率でミスを犯します。
以前、ロングのティショットを7鉄で打ったときも、良いイメージが無かったので、確実にできる選択をしただけ。
この時も同じ。ここまで、できる選択をしつこくしつこくやって来た。
だから、できる選択は何ぞやと考えるべき。

しばし待った後、オナーである長兄のティショットとなりました。
持ったクラブはUT。その球の行方。それはそれは綺麗に白杭の外に消えて行きました。
あれだけ、成し遂げたいと言う欲を捨て、地道に戦ってきた過程を壊す選択。
選択肢を持っていたのに、選択できなかった自分。
その時の悩み、葛藤、欲望、そして結果。今でも鮮明に覚えています。

結果、心が折れました。理想は毒。思いは夢。毎年ドラマが起こる16番。
このホール「7」とし、事実上、心の終戦です。


以降、17、18番は、通常のショットは打てないので、我慢しつつ、進軍しましたが、結果は出ず。
最終的に、残り3ホールで+9。ゴルフの怖さを知ったラウンドでした。
更に結果的に予選通過には1打足らずとなり、競技の怖さも再認識したラウンドでもありました。

毎年、色々な経験をさせてくれる理事長杯。これがあるから頑張れるのかもしれません。
来年までに身に着けなければならない技術は、心の強さです。
200Yショートを9鉄刻みが選択できる心。寒さ痺れるゴルファーで再挑戦します!

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました(^^)。


写真は以前に撮った芝先案内人さんのものを利用しています