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50年以上やって来たゴルフですが、加齢による肉体的な衰えや、更には視覚、感覚的な衰えも、日々感じながら上手くいかないゴルフを、今のところ続けています。

日本と海外の違い。それは、どちらが良いというのではなく、それぞれに長所、短所がありますから、比較は出来ませんが、長年続くと、文化のようになります。
競技会は別として、オープンコンペだったり、仲間同士で行われるコンペでは、当たり前のように、6インチルールが存在します。
私の見る限り、これは日本独特のローカルルールですね。
その上で、このローカルルールは、日本のゴルフ界に大きな弊害を残した。と、私は考えます。
誰しも、最初からメンバーになってゴルフをする人はいないし、競技会にも参加はしませんが、将来的にそうなると考えれば、経験を積む時間、最初の大切な時期に、ボールに簡単に触れるというのを覚えてしまうのは、罪悪感なしに、安易にボールを動かす人を、作り出しているようなものです。

先日、81歳の方とゴルフをしました。その方は、若いころは競技会にも出て、スコアに拘ってプレーをして来ましたが、近頃は健康のため、楽しくラウンドが出来ればと考えているので、幾つ打っても気にならなくなった。そう話していました。
歩くのも、プレーも早く、にこにこ笑って楽しいゴルフですから、気分良く、ご一緒させて頂きました。
また、スコアも89回ですから立派です。
 
賭けてもいないし。競技会でもないのですから、一向にかまわないのですが、ただ私から見て残念だなぁと思うのは、その人は、その都度ボールを動かして、良いライから打つことです。
誤解されたくないのですが、私は非難しているのではありません。一緒に回っている人に不快な思いをさせるわけでもなく、良い人なんですが、こういう点が、先に述べた弊害だと思うんです。
 
YouTubeは、よく見ていますが、人気のあるプロゴルファーのYouTuberが、木の根っこについてしまった際、近くにドロップしました。
これには、注釈のコメントがあり、我々はボールが木の根近くの場合、ケガをする可能性があるので打ちません。というものでした。
確かに私もそう思うし、このルールは改正された方が良いとさえ思っています。
しかし、プロとしてゴルフをしているのですから、そこに打ってしまったのは、自分なんだし、アンプレアブルとして動画を撮ってもらいたい。
アマチュアが友達同士で、そう決めてやるのは、構わないとしても、プロたちがルールを曲げてしまうのは、やめるべきだと、私は考えています。
ちかごろ、木の根にボールが付くと、木の根っこなのでドロップします。と当たり前のように言う人が、少なからずいます。普段のラウンドなら、どうぞ。といいますが、競技会の場合は出来ませんよ。というしかありません。 6インチルール同様に、無意識のまま救済されると思っている人も多いのではないでしょうか?

こう書いている私も、始めのころは、6インチでプレーしていたんです。それが当たり前だと思ったからです。
私の父親は、鷹揚で細かいことは気にしない人でしたが、私がボールを良いところに置いたのを見た際、こっぴどく叱られました。
ボールには絶対に触るな。そんなことをしていたら、ライの悪い時の打ち方も覚えられないし、ライが悪いたびに、動かしたくなる。正式なルールでは、ボールを動かすことは出来ないし、そうして出た良いスコアなど、何の価値もない。ゴルフは紳士の遊びといわれるのだから、品性のあるゴルファーになりなさい。
 
昭和だなぁ。と、今の若い人には言われてしまうかもしれませんが・・・続く。

 

 

掲載日:2023年11月7日