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最近では、条件の緩和も進んでいるようですが、メンバーシップのゴルフ場に入るには、幾つかの条件があるゴルフ場は、珍しくありません。
 
元外国籍を理由にゴルフクラブへの入会を拒むのは法的に許されるのか。
この点が争われた訴訟の判決で津地裁四日市支部(升川智道裁判長)は19日、「違法性は認められない」との判断を示し、原告の請求を棄却した。ただ、こうした入会制限について「合理的な理由があるかは疑問もある」と述べた。

私の思うところ、日本では、ゴルフ場の決め事に対して、差別だったり、不平等などと騒ぎ立てる傾向にありますが、東京オリンピックの時も、会場を選ぶ際にも、有識者といわれるグループが、霞が関CCは、閉鎖的などとクレームをつけたことがあります。
確かに開催地は、パブリック的な要素を求められていた部分はありますが、あの時、霞が関CCには、それなら、お断りします。と毅然とした態度を取って欲しかった。
今回の裁判でも、裁判長が、合理的な理由があるかは疑問もある。と述べています。
 
私には、裁判官がどうしてこういうのか。どうにも理解が出来ない。
日本では、捻じ曲げられた、平等、差別論が横行しています。
 
これについては、以前にも述べていますが、オーストラリアのメンバーシップのゴルフ場では、女性もメンバーにはなれますが、土曜日はプレー出来ない。
クラブハウス内のレストランも、2つに分かれていて、片方には男女とも入れますが、もう片方は、男性しか入れない。
またあるゴルフ場では、ミリオネアしか入れない。というところもありました。
オージーしか入れないゴルフ場だって幾つもあります。

人権や差別に神経質なアメリカでも、ハウス内に女性は入れないところもあります。
シカゴ近郊にある、名門クラブメダイナは、当時シカゴブルズのスーパースター、マイケル・ジョーダンの入会を拒絶しました。明らかに、黒人は入れないという意思表示でしょう。
こんなことは、当たり前だし、議論にもならないし、裁判に訴える人もいません。
 
メンバーシップのゴルフ場は、プライベートともいわれます。つまり、個人的なグループですから、パブリックスペースで、女性や黒人、国籍などを理由に排除すれば、差別に当たりますが、プライベートなら問題にはなりません。
日本のゴルフ場は、メンバーシップとは名ばかりで、大半のゴルフ場がパブリック状態ですから、ゴルフ場イコール、公の場と思っている人も多いのでしょう。
ですから、こういった話になると、多くの方は、確かに差別だ、閉鎖的なのは、おかしいとなってしまいます。
本来、メンバーシップのゴルフ場では、メンバーと、メンバーが同伴する数少ないゲストしかプレーは出来ないし、一般の人は、ゴルフ場内やレストランにも入れませんから、そもそも、閉鎖的な場所なんです。
 
その閉鎖的なクラブ内では、公には差別に当たるような、勝手なルールがあっても、誰も文句をつけることは出来ないし、差別にもなりません。これは世界的な常識です。
 
私は日本に戻ってから、幾つかのゴルフ場に入りましたが、入りたいと思っても入れないゴルフ場もありました。
事前に自分でゴルフ場に電話をして聞いたり、マエシンさんにも聞いてもらったりしましたが、ゴルフ場の決めたルールですから仕方がありません。
もっと言えば、資格は有しているだろうし、名門でも、認めているゴルフ場もありますから、私としては、何でかなぁ、残念だなぁ。とは思いましたが、決して腹立たしいとは思いません。なぜなら、それがメンバーシップだからです。
 
一方で、お昼にメンバーだけが頼めるメニューだったり、メンバーだけが飲めるコーヒーなどを目にすると、本来はメンバーのゲスト(お客さん)として来られている人に対して、失礼に当たると思うし、私がメンバーなら、それはおかしいだろうと提言しますね。
ゴルフ場からすれば、ビジターは、メンバーには全く縁もゆかりもない人が大半ですから、メンバーの方に特別なサービス。
ある意味、メンバーを優遇、特別待遇してますよ。とのアピールでしょうが、これこそ、差別的だし、オーストラリアでもアメリカでも、メンバーのゲストに対して、そのような失礼なことはしませんね。
こういった点を見ると、やはり日本には、メンバーシップのゴルフ場がない弊害が出ていると感じます。

 

掲載日:2023年4月21日