ゴルフの醍醐味はなんといってもマッチプレーであります。ゴルフでマッチプレーをしている時、一番人生を感じます。ワンマッチするだけで人生山あり谷ありを感じさせてくれます。まさに、これぞロマンであり、これこそ真のゴルフだ!と思っております。
ですが、この真剣勝負のマッチプレーをやろうにもゴルフ場ではなかなかさせて貰えないのが実情です。だって、ゴルフ場だって二人で使用してもらうより通常の4名で使用してもらうほうがビジネス的には良いからです。
ではありますが、クラブ選手権やシニア選手権やグランドシニア選手権といったガチンコ勝負のものからハンディ戦の理事長杯やキャプテン杯といった競技の予選会を通過すれば、決勝はマッチで行われるクラブもございます。
ですから、マッチを体験するには、まずはどこかのクラブに所属し、ハンディを取り、それらの予選会を伴う競技会に出場しなければならないのです。
さて、マッチプレーは2人でどんどん進んでいきますからプレースピードは早いです。更には各ホールにそれぞれのスコアを付けるわけでもないので、そのホールの勝敗が決すればそのホールでのプレーを終了します。だから早くゲームは終了します。だから、4人組はパスをしてくれるのです。
そして、そのマッチプレーは基本日曜日に行われます。ゴルフ場は日曜日にも関わらず二人のためにフィールドを用意してくれています。ゴルフなるもの基本は4人で2時間ですから、2人でしたら、ましてや、コンシードがあるんですから、ハーフは1時間20分くらいで廻ってきて普通と言えるでしょう。そして、マッチはそれくらいで廻るとして、ゴルフ場側は予定(一般プレーヤーのスタート時間)を立てます。が、もしその予定からマッチが遅れていったら、そのタイムスケジュールは台無しです。
先日などたった二人で行うマッチのハーフの所要時間がなんと2時間のマッチがありました。そこが遅いために一般プレーヤーがスタートしていいのかいけないのかで大変でした。
一般プレーヤーがマッチを優先してあげようとして自らのプレー時間をマッチのプレーヤーに割いて待っているのに、その譲られたマッチのプレーヤーたちが迅速なプレーをしなかったら、どう思うでしょうか?
パスしてくれている組があるとしたら、私はもしショートでOBを打ったとして、相手が近くに1オンしたとしたら、そこはスキップして次に行きます。ストロークプレーならマークをせずに、いかにもお先に行くような短いパットでもマッチではコンシード、いわゆるOKが出ないとマークしなければなりません。遠球先打のルールがマッチにはあるからです。そう長くないパットももしかしたら外すかも?といった期待もあるのかも知れませんが、マエシンなんかは自分たちのプレー時間を犠牲にしてまでマッチのプレーヤーに道を譲って待っていてくれている方々を思うと、そういう所作をすることは出来ません。
ゴルフ場はそこに集う人みんなのものです。マッチはパスしてあげる。が、そのマッチを戦うプレーヤーはパスしてくださる方々のお気持ちを汲み取ってプレーしなければなりません。
マッチプレーはホント楽しいものです。これぞゴルフだ!をまさに感じることが出来る競技スタイルです。が、そういう方々の気持ちを考えずにプレーをする方はマッチプレーに出ないでくれ、と思われる方は多いのではないでしょうか。
歴史あるゴルフ場ではこういうスロープレーはありません。マッチとはこういうもの!という文化があるからです。
ゴルフ場はみんなのもの。根底はここにあります。
以上、今週の独りごとでした。
掲載日:2022年11月19日